NICK NEEDLES×KONYA×takayahiokiスペシャル対談<前編>

近日ぐっと寒さも増し、街も一気に冬模様に衣替えをする中、ストリート~モード~古着の垣根を超えて存在感を放つ3ブランドが2017ssの新作発表の為、渋谷はoz galleryにて開催中の合同展示会に姿を現した。

NICK NEEDLES、KONYA、takayahiokiの気鋭3ブランドのデザイナーが一同に会すこの貴重な機会を編集部も逃すわけにはいかず、急遽COLORS読者である女子に向けたスペシャル対談を敢行。

ブランド性によるものか普段はミステリアスなデザイナー達の、ナチュラルな素顔も覗かせたその一幕をお届けする。


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―まず最初に、「初めまして」の読者に自己紹介をお願いします。

高橋健太(NICK NEEDLES):ニックニードルズデザイナー高橋健太です。

ブランドを初めてもう七年くらいになるんですが、専門を卒業した当時はリーマンショックでアパレルは大不況、就職さえままならない中、それでもどうしても服を作りたいからと自分で立ち上げたのが今のブランドです。

コンセプトは“内なる反逆性”で、アパレル業界の普遍性や社会に対する不満の体現化です。

当時は二人で始め、僕はパタンナーを務めていたのですが、途中で一人が辞めそれからは僕一人でやってきました。

七年間やってきましたが、主に黒を基調としたユニセックスでモードなスタイルを提案しています。

近年はストリートテイストも取り入れていますが、あくまでも性差を感じさせない美しさを目指しています。

―コンセプト、プロダクト、ブランド名含め尖ったスタイルですが、デザイナーさんご本人は非常に穏やかで温和な印象ですね。

高橋:よく言われます。

―でも“内なる反逆性”だから、それだけに怒った時が怖そうですね。

一同:爆笑

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紺田優太(KONYA):コンヤというブランドをやっている紺田優太と申します。

ブランドを始めたコンセプトは根底にコンプレックスやネガティブな事象、それこそ変な話ですが思春期には家庭環境から性格的な問題まで様々ですが、そんな中でも唯一自分を保たせてくれたのがファッション。

本当に大変な時にファッションと、それを取り巻く人々も含めて身近にいてくれたからこそ、ファッションの世界で生きていきたいと思った。

ブランド名の下に必ず載せている一文が、“人との繋がりあって、通じ合うことで産まれるものがある”という意味なのですが、それをいつでも根底に置いておきたい。

そういうことをファッションを通して伝えていきたいんです。

心情的なもので曖昧なアプローチではあるのですが、精神が整っていないとやはり良い人生は送れませんから。

デザイン的な話になると、綺麗で品のあるモードスタイルが基軸としてありますが、それを軸に自分の感覚を服を通じ表現したいです。

―バックグラウンドにある服はやはり深みが出ますし、着用者も愛着が湧きますよね。

KONYAという名前も“今夜”を連想させて、テーマカラーの淡い紺色も深夜未明の来るべき暁を連想させ、あえて暗さの中に未来の光、希望を感じさせます。

紺田:そう言って頂きありがとうございます、でもKONYAは“今夜”ではなく、藍染め屋であるご先祖が“コウヤ”という屋号でやっており、業界では“コンヤ”とも読むので、僕も引き継いだんです。

自分だけがどうこうではなくルーツも大事にしたいという想いを込めています。

―ずっと“今夜”だと勘違いしていました(笑)

けれど、現代の横の繋がりだけでなく、ご先祖という縦軸の繋がりも大切にしているところ、その縦と横の交点に自分があるんだというリスペクトがKONYAというブランドに込められているのですね。

紺田:まさに仰る通り、そういうことが言いたかったんです。

代弁して頂いてありがとうございます(笑)

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日置貴哉(takayahioki):takayahiokiデザイナーの日置貴哉です。

えー、僕はお二人みたいに深いこと言えないんですが、本当にポジティブに服が好きなので・・・。

コンセプトは“形を変えることが出来る服”もしくは“形が変わる服”です。

一時はスタイリストを目指していたのですが、大判ストールってありますよね?

あれ一枚で巻き方、畳み方、捩じり方等で、様々な形を変え、見せ方も変わります。

そういう一着の服で様々な見せ方が出来るというところから着想を得まして、現行品から作るものもありますが、最近は古着解体に注力していて元ある形から違った新たなプロダクトを創造する、そういった意味でも“形を変える服”としています。

技術的には完成度が高いものは作れないんです。

元々裁縫はスタイリスト科レベルだし、古着屋で働いていた時に共通の知り合いからニック(NICK NEEDLES)さんのアシスタントを勧められ、そこで服作りを学んだが良い意味で自分に出来ること出来ないことが判った。

それに加えやはりコーディネートが好きだから、現在のパッチワークのクリエーションに行き着いたんです。

―でもクリエーションは技術や知識だけでないし、むしろ古着やコーディネートが好きというアイデンティティが色濃く出ることによって、時に技術や知識を凌ぐこともありますよね。

事実キャリア問わず、師匠であるNICKNEEDLESさんと同じショップで並んで取扱われたりもしていますもんね。

高橋:僕が宇都宮でやっているSONARでも、東京の伝説的ショップXANADUでも一緒に取り扱われています。

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―そんなお三方がこの度、合同で展示会をやることになった経緯を教えて下さい。

高橋:日置とは師弟の間柄なのでよくやっていますし、紺田さんとは今回が初めてだけれど、前からずっと気になってはいたし、タイミングがあったということかな。

紺田:僕からすると本当、光栄な話です。

―じゃあ一番先輩なのは高橋さん?

高橋:ブランド歴的には一番長いのは僕ですが、それぞれに個性が違いますからね。


 

それぞれがどこに迎合することなく間違えなく唯一無二の個性を持ち合いながらも、リスペクトし、共存し合える。

そんな間柄や彼等の空気感を、似たり寄ったりのファッションで揃いがちな昨今、是非多くの若者にお届けしたい内容だった。

後編に続く

NICKNEEDLES×KONYA×takayahioki 2017SS合同展示会

会期:2016年11月8日~11日 12:00~21:00
会場:渋谷OZ gallery 東京都渋谷区桜丘9-17TOC第3ビル202
※一般の方も入場可能です