Vol.2 東京芸術劇場のコンサートホールとパイプオルガンを密着取材!!

COLORSでは前回、芸劇副オルガニストの川越さんに特別インタビューをしました。今回は芸劇のコンサートホールと楽器の女王と言われるパイプオルガンについて、芸劇スタッフの曾宮さんにも加わっていただき、ご協力いただきました。 

 

MIKO   昨年芸劇は25周年を迎えたということで、おめでとうございます。  さっそくですが、素晴らしいコンサートホールですね。 6年前に、1年半かけて改修工事をしたとお伺いしました。 ざっとでいいですのでどんなところが変わったのか改めて教えていただけますか?

曾宮    「ステージが今までより少し前に大きく広がりました。 だからと言って座席数1999席を減らすことなく、ゆったりとした客席と、落ち着ついた色合い、擦り音の少ない布地を選びました」

MIKO   話の途中ですいませんが、何で中途半端な座席数1999席なんですか?

曾宮    「それはですね(笑) 足りない1席を音楽の神様のためにとってあるんですよ」

MIKO   なんと、そんな粋な計らいがあるなんて、素敵な話しですね!  あ、すいません続きをお願いします。

曾宮    「はい。 壁のあちこちに、木の角材みたいなと言ったらわかりやすいでしょうか、まるで装飾のように木材が並んでいますが、これはいろいろな角度をもつことで反射音をやわらかくするなど音響面での効果が改善されているんです。 あとは舞台上部にある音響反響板のパターンが2つ用意されており、コンサートによってはパイプオルガンをすっぽりと覆い隠すことも出来るようになっています。 オーケストラや小さな編成のコンサートでは反響板をおろした方が、お客様にとっても演奏者にとっても理想的な響きを作ることができるんです。 ただせっかく素敵なパイプオルガンが見えなくなってしまうのでお客さんからは残念がられたりしています。 一長一短ですね(笑)」

MIKO    なるほど、見た目の美しさだけではなく、音の響きとかを良くするためのものだったんですね。 

曾宮     そうですね、特にこのコンサートホールは床も壁も天井もリニューアルしましたから、大きく響きが変わりました。

MIKO    それと圧巻なのはこの圧倒的な存在感の巨大パイプオルガンですよね。世界最大級と聞いてますが、何か特徴などはあるのでしょうか?

パイプオルガンと川越さん

曾宮     パイプオルガンには長い歴史があり、その中でいろいろな時代や地域の作品がより専門的に演奏できるように、ルネサンス、バロック、モダンという3種類のパイプオルガンが1台に組み込まれています。 この大きなパイプオルガンが回転して姿をかえるというのも世界でここだけなんです。 だから、海外からとても注目されているんですよ。

MIKO    えっ!? これが回転するんですか?

曾宮     よろしければ、お見せしましょうか?(笑)

MIKO    いいんですか? ぜひ、お願いします。

少し離れた客席から見てますと、巨大なパイプオルガンが・・・・・・、

パイプオルガン全体

ごおぉぉぉ~と共に、ゆっくりと動き出し始めました。

パイプオルガン回転中

全然違ったタイプのオルガンが姿を現し始めたんです。時間は3分くらいと聞いてましたので、その間は圧倒されながら見入っていました。

そして、先程の木のぬくもりとは違った、ヨーロピアンな感じというべきでしょうか、こんなにも違いがあるとは思いもしませんでした。

パイプオルガン 裏

曾宮    「ここのパイプオルガンのパイプの数は約9000本あるんですよ」

MIKO   ここに9000本もパイプがあるんですか? なんか想像できないですね!

曾宮    「そうですね(笑)  パイプオルガンを維持していくには、技術やコストもかかるんで大変なんですよ」

川越    「私はここの副オルガニストとしてオルガンを弾いていますが、楽器の状態をチェックすることもお仕事なんです」 

MIKO    演奏するだけなんだと思っていました(笑)

川越    「季節によって気温や湿度なども楽器に影響しますから、本番前は特に細心の注意を払って、本番を迎えるんです。   それに楽器の年齢で言えば、まだ子供で、十代といったとこですし」

MIKO    えっ!? 十代って、もう25年ですよ(笑)

川越     「これから50年、100年と深みが増して大人になっていくには、それくらいかかるんです」

MIKO    それを聞いて、また上を向いて 「楽器の女王かぁ」と、その凄さに大きさに言葉を失っちゃいました・・・・・・。


 

芸劇の裏側をいろいろ案内していただきながら話していただきました、副オルガニストの川越さんと芸劇スタッフの曾宮さん、お忙しい中、ありがとうございました。

取材をして、改めてその荘厳さに思ったのは、このホール自体が楽器なのかもしれないと感じました。  きっとどのホールにもそれぞれの味があり響きがあるんじゃないかと。 この劇場もここだけの個性ともいうべきものがあるんだと!

クラシックにおける演奏は特に 生の音 で伝えるので、よりホールによる響きがPA(音響)の役割を果たし、観ている人を惹きつけ魅了しているんですね。

東京芸術劇場は東京都の施設なので、料金も安価なのが嬉しいですね。 クラシックだから敷居が高いと感じられますでしょうが、服装なども普段は着ないおしゃれをして楽しむのもいいのではないでしょうか? 

 


そして今後も芸劇ではパイプオルガンコンサートの公演がありますので、そのラインナップをご紹介します。

7月19日ランチタイム芸劇-1

8月3日ナイトタイム芸劇-1

10月25日エドガークラップ-1

どうぞご覧なってはいかがでしょうか!

その世界に魅了されますよ!

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何でも簡単にネットで見つけてしまい、他人のいうことに影響されやすい時代だからこそ、自分を見失わずに、今のスイートスポットを探し、伝えることに挑戦していきたい!