スイートハートチョコレート♡篠原哲雄監督colors*独占インタビュー

先日のマスコミ試写に潜入後、colors*では篠原哲雄監督のインタビュー取材に成功しました。2012年に撮影された『スイートハートチョコレート』。監督のお話から見えてきたものとは・・・。

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「イーアーサーの掛け声を聞いた瞬間、これこそが日中合作の醍醐味だと感じた」

,日中合作の映画ということで、良かった点や苦労したことはありましたか?

三脚を持ち上げるのは何人かで持ち上げなければ無理な程重いのですが、中国語で「イーアーサー」(イチニーサンという意味)と掛け声を発して日中のスタッフが協力して持ち上げた瞬間などに「あぁ、これこそが日中合作の醍醐味なのだなぁ」と感じました。

篠原監督としては、俳優が言葉にしなくても芝居で見せる役の心情など日本で言ういわゆる「言わなくても分かる」という精神が、中国ではそのまま伝わるわけではなく「言わなきゃ分からない」、脚本にしなければ伝わらないということが一つの苦労だったようです。そのため、作り方や表現の違い、台詞の有り無しも含め、プロデューサーや脚本家と話し合いが多く必要とされました。それに話し合いは通訳を介して行うので相互理解にためには通常の三倍くらいの時間を要しました。

 実は、録音部の山方さんという方が中国語が堪能で、言葉が通じない時もよく現場をまとめてくれました。中国語の台詞は僕もわからないところがあるので「今の言い方では感情が伝わってこない」と監督になりかわって言ってくれたときもありましたね。スタッフ構成は撮影部のチーフやセカンドまでが日本人、機材を管理するサード以下が中国人、照明は全て中国人であったりとか、美術部は日本と中国が合体してチームがつくられ、演出部も中国では向こうの助監督が加わりとかで日中合作ならではの制作陣でした。

,篠原監督初めての日中合作作品ということで、制作にあたった理由とは

,プロデューサー兼脚本家が米子と書いてミッシェルという方です。脚本は今まで自分が作ってきた作品の中には出てこないような発想が多く面白いと思いました。 リンユエの心情であったり、物語の後半で出てくる重要なギミックであったり。ラブストーリーならではのストーリー展開で、リアリティとは少しかけ離れているけれども、国際的な作品ならではという感じがしました。 いわゆる、中国の作品の作り方の1つで韓流風ラブストーリーだとうたわれても良いですし、現在の日本でこの作品がどう伝わるのか、受け入れられるのかを考えながら撮っていました。

ラブストーリーであり、3人の友情も描いている

,それぞれの職業の展開に込められた意図とは

,リンユエは画家になる夢を諦め(画廊には出しつつも)、守の遺志を継いでチョコレート店を開きました。一方、総一郎は画廊を営み、尚且つチョコレート店の手伝いもしている。守との夢を叶えるリンユエを総一郎が支えることは、三人の信頼関係を表していることにもなる。

,これから2人の未来は幸か不幸か

,実はエンディングで寄り添う2人の視線にズレが生じでいます。それは台本の中で俳優に指示したものではありません。偶然、俳優の演技がそのようになりました。僕としては一致する方が良いのかと悩みましたが、結局はそのままにしました。捉え方は様々ですが、私としてはハッピーエンドであり、その後の二人は幸せに暮らしたのではないかと思っています。

リンユエの心情を理解出来るか否か

作品を見て、リンユエの心情を理解できるか否かという観客の声を聞きたい。老若男女問わず多くの方に見て頂いて、何か感じるものがあればと思います。

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スイートハート・チョコレートのオフィシャルサイトhttps://www.facebook.com/shcmovie

 2016年3月26日シネ・リーブル 池袋、つづいて4月30日からディノスシネマ札幌劇場にて公開。

 

 

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Yui

Yui

図書館司書とシナリオライターの二つの顔を持つYUIです。 伝統芸能に精通しており、歌舞伎、邦楽、落語、着物の魅力を広めたいです。